理事長挨拶

日本生体医工学会 理事長 就任の挨拶

kimura

日本生体医工学会理事長 木村 裕一
(近畿大学生物理工学部)

2018年6月より、杉町勝先生の後を継いで理事長に就任致しました。大学院の修士1年生のときに、東京慈恵会医科大学で開催された全国大会で初めて発表して以来、約35年在籍して参りました生体医工学会ですが、理事長として、生体医工学領域の研究の発展に、微力を尽くす所存であります。

さて、公益社団法人として、広範にわたる生体医工学領域の中心となる学会としての役割を果たすべく、以下について進めて参ります。

  1. 医工学領域の内での連携の強化

    生体医工学は様々な研究分野を有しておりますが、一方で、機械学習・AIアルゴリズムの各方面への応用が検討されていることを見ても、領域間に共通する事項は多くございます。また、臨床研究法や個人情報保護法といった法規制など、共同して対応すべき問題がございます。このために、諸学会との連携を更に深めて参ります。

    加えて、例えば臨床工学技士や看護師といった現場におられる医療職の方々にも広く学会大会に参加して頂けるような企画を進めることで、臨床現場との連携の機会を設け、これを通して、ニーズとシーズのバランスが取れた研究環境の構築を目指します。

  2. 臨床研究法への対応

    2018年4月1日より施行された臨床研究法は、医工学領域全般を対象としており、また、罰則を伴っていることから医工学研究への影響には大きなものがございます。

    今後、臨床研究法の実際の運用に関するガイドラインを学会ウェブサイトやメーリングリストを介して提供すると共に、医工学領域の諸学会・機関と連携して、関係当局に対して法の運用に関する意見を提案することで、臨床研究法の下での医工学研究の実施環境を整えます。

  3. 英文誌のインパクトファクターの取得と国際化

    生体医工学会の英文誌、Advanced Biomedical Engineering (ABE)は、各種の論文データベースへの登録が認められ、現在、インパクトファクター取得のための審査を受ける段階に至っております。

    そこで引続き、ABEの質の向上や広報の実施を通してインパクトファクターの取得に努め、ABEの国際的な位置付けを確保します。

  4. 若手会員による活動の推進

    若手の会員は、次代の生体医工学領域の担い手です。前理事長の杉町先生からの方針を継続し、若手会員による自主的な活動の推進を図ります。

医工学研究及び学会の盛り上がりは、会員の皆様の学会への積極的な参加があって初めて実現致します。このためにも、是非学会の活用をお願い致します。これに当り、ご意見や要望がございましたら、学会事務局までお寄せ下さい(jsmbe@asas-mail.jp)。