理事長挨拶
Message from President

日本生体医工学会 理事長就任にあたって

sugimachi

日本生体医工学会理事長 杉町 勝
(国立循環器病研究センター)

このたび2016年6月より、前任の佐久間 一郎先生を引き継ぎ、理事長に就任しました。このような伝統ある学会の理事長を担当することとなり、大変光栄に思うのと同時に責任の大きさを痛感しております。
さて本学会は一般社団法人として活動してきましたが、本学会の社会における重要性を鑑みて、公益社団法人への移行を検討してきました。この検討活動は歴代の理事長・担当理事の長きにわたる大変な作業の中で進めてまいりました。このたび、これらの努力が認められ、2016年10月12日より正式に公益社団法人へと移行することが決定いたしました。これは、本邦に設置されている無数の学会の中で、本学会は中心的な役割を果たすべき学会であることが認識されたことを示し、今後も継続的に生体医工学発展のために活動を強化すべきことを示していると理解していいと思います。
しかしながら、長期間の活動を続ける中で、本学会が解決すべき種々の問題を持っていることからも目を背けてはならないと思います。これらのうち特に以下の3点について、本学会の活動を強化または修正していく所存です。

  1. 英文オンライン誌の国際認知度向上などを通じての国際活動の強化
    本学会では和文誌(印刷)に加え4年前に英文オンライン誌(Advanced Biomedical Engineering)を創刊しました。本誌の創刊、生体医工学シンポジウムや教育講演を用いた投稿勧誘により、英文投稿への抵抗も減少し投稿内容の質も向上しつつあります。しかし本英文誌の海外からの投稿は質・量ともに限られています。本英文誌の価値をさらに高め、国際的な認知度も得られるよう、論文内容を一目で理解できるようなウェブページ改修、各種文献データベースへの登録、インパクトファクタの取得を目指します。
  2. 魅力的な年次学術集会の開催とその企画を通じた生体医工学分野の活性化
    年次学術集会は本学会の重要な行事ですが、開催校や大会長に過度な負担がかからないように、たとえば支部単位での開催提案と準備を支援したいと考えます。各支部が学術集会を開催するメリットを明らかにした上で、複数の支部からの提案をもとに選考を行い、学術集会をより魅力ある企画に満ちたものにしていきたいと思います。企画は今後の生体医工学の活性化に資するものを特に重要と考えます。
  3. 多様な生体医工学の研究者へのアプローチや若手会員の活動推進による会員増
    本学会の特徴は、生体医工学分野の全体を包含する学際的議論が可能なことです。すべての生体医工学の研究者に対し、各自の専門分野に特化した学会のほかに本学会への参加を推奨すべきだと考えます。減少が続いているM系の会員を増やすため、チーム医療に参加するすべての医療系職種(特にME技術実力検定試験を受験していただいている臨床工学技士やそれを目指す学生)に積極的にアプローチを行い、会員として何をしていただけるかが明確になるような勧誘方策を検討いたします。
    また学会の主役はあくまで会員であり、特に若手会員は今後の生体医工学を担う重要な人材です。医療系職種を含む若手会員を組織し、若手会員の自主的活動を推進したいと考えます。

最後になりましたが、会員の皆様の学会活動への積極的な参加をお待ちしています。学会やその組織は、あくまでも会員の皆様の活動を支援するために存在しています。各会員の先生がそれぞれの活動を積極的に行っていただくことで、学会は活動を強化することができます。ぜひとも、皆様で本学会を盛り立てていただきますようお願いいたします。

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